大臣の戯言

過激派ショタ勝利担兼けんしょり厨

完璧主義な私と佐藤勝利くん

 

 

昔から 完璧主義だった。

 

 

全ての物事を完璧に、筋書き通り行いたいしそれをずっと継続出来るよう努力していた。

 

 

大抵途中で失敗した。

完璧を求めすぎた故、結果に絶望することも少なくなかった。

 

ずっと完璧な人間に憧れていた。というのもそれはただ単に前述したようなことが出来る人間ではない。「頭が良くて運動が出来て容姿端麗で歌や料理が上手で多才な人間」になりたかった。

 

 

 

ある日突然出逢ってしまった。

 

 

 

 

佐藤勝利に。

 

 

 

 

 

彼は私の理想通りの人間だった。

ずっと憧れていて尊敬していた存在が具現化されて私の目の前に突如として現れた「それ」は、私の求めていた人間像でありアイドル像だった。

 

 

 

 

運命だと思った。

 

いや、70億人が住んでいるこの地球で2人が出逢えたことを運命と呼ぶには少し軽すぎるかな。

 

運命よりも近くて 奇跡よりも確かな 何かが

私と彼を繋いでいた。

 

 

 

彼に興味が湧いた。彼の全てを知りたくなった。彼のようになりたくて。

 

 

調べなければ良かった、なんて思いはしないが

彼は 青春 と 普通の人生 を引き換えに 事務所社長のお気に入り と 絶対的センターポジション を手に入れていた。

 

それが私にはとてつもなく辛い、というか非情に思えた。ジャニーズに入らなければ彼は普通の学生として学校生活を送れて周りの目なんて気にせず思う存分楽しめたはずだ。

 

しかし彼はジャニーズの道を選んだ。それだけで嬉しく思えた。彼の母が履歴書を送らなければ、彼氏自身がオーディションに行かなかければ、私はSexy Zone佐藤勝利に出逢えていないのである。

 

少し前から勝利くんへの『憧れ』という感情が推しに対する『尊い』にかわってきていた。

推しがこの世に存在するだけでどんなに自分の人生が豊かになることか

推しは私たちに生きる力くれる

喜びをくれる
人生に夢を持てたりできる
推しに見合う人間になろうなんて思ったりもする
もちろん
推しの隣を歩けるようになるわけじゃないけど

同じ時代に生まれただけで幸せ

 

これは「推しの王子様」というドラマで主人公が放ったセリフだ。そう、そうだよ。この世に勝利くんが存在してくれるだけで、私の人生の中に勝利くんが存在してくれるだけで私は幸せ者だ。

 

 

しかし、私にはひとつ悩みがあった。今も悩んでいるのだが“デビュー当時の勝利くんにもう会えない”ことだ。

 

自分でも何故こんなに惹かれているのか分からない。

 

 

でも、惹かれた瞬間のことは今でも覚えている。TwitterでたまたまSUMMARYの画像を見つけてしまった。

「かっこいい」や「可愛い」などの感情はなくただただ「綺麗」、「美しい」と思っていた。

彫刻のような顔立ちに汗でセットが崩れた長い前髪。キラキラとした真っ赤な衣装を纏いマイクを握る彼にとてつもなく心を奪われた。

 

そこからの話はまたいつか別枠でおいおいしていこうと思う。

 

先程挙げた「推しの王子様」のセリフを抜粋するが

過去のことだけどどこまで行っても分かりきれない面白さ。

もう終わってることなのに無限に広がってる感じがする。

 

全てを知らないからより魅力的に見える、という新しい見方を教えて貰えた気がした。

 

 

まだ受け止め切れない部分はたくさんあるし多分受け止めてしまったら私はあの頃の彼に今以上の感情を抱くことが出来なくなる。

 

なら、知らないままの方が楽しいんじゃないかと思い始めた。

 

 

そんな私をあの頃の勝利くんと今の勝利くんは

受け止めてくれるだろうか。

 

 

私の気持ちを君が知るのは、いつになるかな。